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恋愛と笑いのある日々をめざして奮闘し、アメリカ人Dと2009年8月入籍、2010年2月出産。さらなる将来を模索中の30代♀。


by spiral103
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ザ・コーヴ

育児で忙しいと言いつつ、ちょこちょこ映画を見ています。最近みたこの映画についてちょっと思ったことを。

「ザ・コーヴ」は、和歌山県太地町のイルカ漁を糾弾したアメリカのドキュメンタリーで、アカデミー賞を受賞した作品です。いま多分映画館で上映されていると思います。右翼がらみの人たちが上映反対運動?嫌がらせ?圧力かけ?をしたので、一時上映が危ぶまれたけど、なんとか少数の劇場が上映するに至ったようです。(私はDがダウンロードしたのを見たのですが。)

で、感想は...なんというか、説得力のない映画だな〜と感じました。
なんかね、一方的なんです。
ドキュメンタリーって、双方の主張を聞いてこそ、事実が見えて問題点も浮き彫りになると思うのですが、この映画は「イルカを殺すなんてかわいそう、ひどい」という主張に終始しているだけ。漁師たちとの話し合いの場が一切ないので、なぜ太地町の漁師たちがイルカ漁を続けているのか、業界はどうなっているのか、政府はどういう見解なのかという、実際のところが全然わかりませんでした。

捕鯨に関しても、世界が反対する中、日本がそこまで固執するどんな理由があるのか知りたいんですが、それには全くふれられていません。日本人は今はもうそんなにたくさんクジラの肉を食べないのに、国際会議で頑に捕鯨権を主張するのは、どんな業界や圧力団体が影響を及ぼしているからなのか、誰が黒幕なのかというようなからくりを知りたいし、それを暴露するのがドキュメンタリーの力だと思うのですが。

でも、良いところもありました。
イルカ肉が水銀汚染されているので食べるのは非常に危険にもかかわらず、市場に出回っているという事実を暴露したことや、太地町の学校給食に使用されるところだったのを、この映画関係者のインタビューがきっかけでそれが撤回されたことは、とても意義あることだと思います。

この映画を見て、太地町の漁師=日本人そのものが悪者にされた感を抱く人は多いかもしれないけど、それでこの映画が嫌いというのはあまりにも短絡的なので、もっとつっこんだ議論のきっかけになればいいなーと思います。

それにしても、イルカは賢い動物だから殺すのはいけないっていう、その論理がちょっと個人的にわかりません。だったら他の動物はどうなの〜?どこで誰がラインを引くの〜?彼らはステーキとか毎週食べてるような気がするんですけどね。牛はいいんだ〜。

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by spiral103 | 2010-07-25 19:28 | 映画&音楽&本